試験前の動作検証において2018年版気象観測装置が故障する事象が確認された。気象観測装置の電源を接続した状態でドローンの電源を投入すると故障してしまうという厄介なもの。再現性あり。故障するのは電源ICと特定できた。
ドローンはプロペラを回すモーターが複数搭載されている。モーターは動力系負荷なので誘導電流が発生する。起動時には一瞬であるが仕様上の電力の数倍の電力が必要になる。これにより起動時に一瞬電源ラインの電圧が異常上昇することでICが耐圧オーバーによって破壊されるのが故障の原因と判明した。
気象観測装置の電源ラインにノイズ除去用のフィルタを挿入することでこれを解決し基板を修正した。これで、故障しないように改善されればOKとなる。

検証の結果、この対策でOKとなり、すでに納品した全機についてこの対策を施すこととなり改修した。



