バッテリ再生検証(4) 複数同時再生治具

バッテリリフレッシャでバッテリ再生を効率よく行うには、HBR-1000をターボモードで動かすのが最適だ。ただ、バッテリは充電をしない状態だと13Vより下がってしまい、HBR-1000はエコモードでの動作となる。

強制的にターボモードで動作させるには、バッテリ端子間電圧を13.5V程度に維持をすればよい。安定化電源を13.5Vに設定してバッテリ端子に接続すればよい。13.5Vだとトリクル充電という満充電を維持させる際の充電方法となる。この電圧であれば、過充電でバッテリを痛めることもない。

1個のバッテリを再生する場合は上記方法で良いのだが、今回は4個同時に再生をさせたい。バッテリを並列接続して良いのは同時期に製造されて劣化していないバッテリの場合だけという鉄則がある。状態の異なるバッテリを並列接続すると、バッテリ間で電力が相互移動を繰り返してしまうためだ。

ただ、今回のように電源を接続して電圧を維持するためであれば、問題はなさそうだ。初期にはバッテリ間の違いで電圧が低いバッテリに余計に電流が吸い込まれるが、そのうちに電圧が揃えば問題なくなるであろう。

そのようにしてバッテリを並列接続してそれぞれの端子にリフレッシャを設置すると、リフレッシャのパルスが直近のバッテリだけではなく他のバッテリにも影響を及ぼすことになる。それだと、1個のリフレッシャの性能評価にはならない。

そこで、リフレッシャのパルスが隣のバッテリ端子に行かないように制御をしなければならない。

そのための以下のような治具を作った。

バッテリの正極に接続する前にコイルを直列に挟んだ電源コードである。これならばリフレッシャが生成したパルスはコイルを超えないので、隣のバッテリに影響を及ぼすことは無い。

これで、同時に4個のバッテリを再生することができるようになり、効率的に再生に至るデータを取得することができるはずである。

この写真ではHBR-1000の筐体がグレーですが、これはOEMで提供した筐体を再利用しており、中身はHBR-1000の基板となってます。HBR-500の筐体には表面に印刷がありませんが、これは試作段階で作成した筐体を利用しているためです。中身はHBR-500の基板となってます。

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