新規購入したLiFePO4バッテリをオフグリッド直流電力システムに組み込む工事を実施した。結果、オフグリッド直流電力システム(SoYuDCPower)の最新構成図は以下のようになった。

蓄電システムの一番下のDupaimi LiFePO4バッテリが今回増設したところである。
これまで放電コントローラは4台までしか設置する場所がなかったため、新たに2台分のスペースを作り、そこに1台のコントローラを設置した。これまでは、未来工業のウォルボックスを利用してきたが、今回は初めて日東電工のプラボックスを購入してみた。奥行きが少し深いこと以外は使い勝手はほとんど変わらなそうだ。

直流バス側にバッテリ用のブレーカも増設した。当初設計当時はバッテリは2セット構成だったのだが、その後2セット分増設した際に、ブレーカを未使用支線のものを転用したりして整理できてなかった。それらを今回はきれいに整理配置し、分電盤の上部にバッテリ用のブレーカを3台配置した。

これが現時点の分電盤内部の状況。当初は左上にソーラー発電用μMPPT基板を設置していたのだが、その後、μMPPTはパネルサイドに設置するように変更したので、空いたスペースに増設したバッテリのためのターミナルとブレーカを配置した。
今回の工事は日中だったので、ソーラー発電している状況下で直流バスは活線状態のままの工事となった。バス電圧はDC48Vとそれほど高くはないが、手袋をはめて細心の注意をしながら実施した。途中ショートも感電もなく無事に完了してほっとした。
最終的には、バッテリシステムはこのような形になった。


一番手前のきれいな黒色のが今回増設したDupaimi LiFePO4バッテリ、その後ろがKonce LiFePO4バッテリ、そこから右にPanasonic EC-EV500D5Aが4個、一番奥にACDelco M31MFが2個配置している。利用しているバッテリの概要を以下に示す。
| メーカ | 型番 | 電圧 | 容量 | 電力 | 種別 |
| ACDelco | M31MF | 12V | 100Ah | 1200Wh | 鉛 |
| Panasonic | EC-EV500D5A | 12V | 52Ah | 624Wh | 鉛 |
| Konce | LiFePO4 | 25.6V | 100Ah | 2560Wh | LiFePO4 |
| Dupaimi | LiFePO4 | 25.6V | 100Ah | 2560Wh | LiFePO4 |
全電力量を計算すると以下の通り。
1200 × 2 + 624 × 4 + 2560 + 2560 = 10,016Wh
一方、一般家庭の電力消費量の目安は以下の通り。
- 一人暮らし : 約6.1kWh/日
- 2人世帯 : 約10.5kWh/日
- 3人世帯 : 約12.2kWh/日
- 4人世帯 : 約13.1kWh/日(戸建て:約14.5kWh/日 集合住宅:約10.5kWh/日)
すると現在のオフグリッド直流電力システムの蓄電容量は、二人世帯の約1日分の電力量がバッテリで賄える計算だ。これらの数値は新品状態のものなので、実際にはこの7割程度と想定しておけば良いだろう。
主に照明系、大型テレビ、電動アシスト自転車の充電、マキタ掃除機バッテリの充電、スマホの充電に利用しており、全消費電力量の3~4割をオフグリッド直流電力システムで賄っているので2日分といったところか。
雨天続きだと蓄電不足に陥るので晴天がうれしいのだが、今夏のような酷暑続きだと雨が恋しくなる。なかなかうまくいかないものである。
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