現在稼働中のバッテリコントローラ(充放電制御器)は作ってから早5年くらいになろうかというところ。何度か不具合が生じたが、その度に修理して使い続けてきている。近々、LiFePO4バッテリが届くこと、再生中のパナソニックEC-EV500D5Aディープサイクルバッテリを評価用にオフグリッドシステムに組み込むことから新規に3個のバッテリコントローラ基板を作ることになった。
基板は以前作った在庫があるのでそれを利用する。

3枚一度に部品実装するのにチップ部品をちまちまはんだ付けするのはさすがにしんどいので、クリームはんだでリフローすることにした。クリームはんだは冷蔵庫に保管しているので、使う少し前に室温に戻し、ホッカイロでシリンジごと温めて柔らかくして準備完了。
基板のはんだマスク部分(金属光沢の部分)にシリンジに取り付けた細いノズルからちまちまとクリームはんだを塗っていく。すでに塗ったところが手に触らないように注意しながら作業を進める。
次に、部品を載せるのだが、1枚目には全て新品の部品を実装した。2枚目と3枚目には、これまでに利用していた基板で不具合が生じて取り外しているものから転用する。部品自体もただではないので、再利用できるものはできる限り再利用するという超エコシステムを目指している一環。しかし、壊れていないかどうかを確認しながらの作業となるので、結構時間がかかる。そもそも不具合が生じているのでそのまま組んでも同じ不具合の可能性はある。その場合は、不具合の原因を特定して修理しなければならない。
3枚の基板に部品が載せ終わったら、リフロー釜ではんだリフローする。リフロー釜は自作品。コンセントに接続して、基板をセットしたらスタートボタンをポンでリフローしてくれる。加熱フェーズ、余熱フェーズ、再加熱フェーズ、リフローフェーズ、冷ましフェーズと温度と時間管理をすべてオートでやってくれる。


リフローが終わったらふたを開けて団扇でパタパタ仰いで急速冷却。
ホットプレートを利用した自作のリフロー釜だが、これがなかなかに優れモノである。
しかし、まさか今回作った基板でオフグリッド直流電力システムがシステムダウンしようなどとは思ってもいなかった。ことの顛末は次以降で詳しくレポートしてます。ご興味のある方は以下のリンクからどうぞ。


