先月、シャープのソーラーパネルの1枚が動作不良を起こして発電をしなくなったため、以降は残りの3枚で運用してきた。その間に、新たなパネルをどうするか検討をしつつ、今回の不具合の原因をつらつらと考えてきた。
そもそもパネルが急に発電しなくなるというのは、パネル表面に石のようなものが当たりガラス面が割れて・・・という以外にはあまり考えられない。電圧は出てるのに電流が出ないという状況はパネルに封入されたシリコンセル間の断線によるものとも思えない。
もしや、パネルから出力を取り出している電源コードに問題があるのではなかろうか。もし、そうだとすると、コードを修正すれば復活する可能性が考えられる。
そもそも、パネルに当初ついていたコネクタはMC3というタイプで世界的にみるとマイナーなものだった。活用するために、MC4に付け替えたが、それ以降、μMPPT装置との接続のためにギボシ端子にした後、再度MC4に戻したりと電源コードがつぎはぎになっている。
一応、防水処理のために自己融着テープやビニールテープで十分に保護しているので雨水の進入によるものではないと思うが。。。ただ途中にギボシ端子の接点がある。接点の接触抵抗が何らかの原因で高抵抗状態になった場合、今回のような現象になるであろうことが想定される。
先ずは、パネルから出ている電源コードの一番元の部分の電線接合部の間で短絡電流を測定してみると、4A流れる!あっ!やはりパネル生きてる!!
先ずはその部分から電線を外し、外した電線を詳細に調べると、負極側の電線の両端抵抗値が数十kΩという値となっている。一方の正極側は数Ωで正常だ。つまりは、負極側の電線の不具合に起因する不具合と断定できた。
保護材をはぎ取ってギボシ接点を確認すると、以下のように黒く変質していることが確認できた。

電源コードは最大で6A程度の電流が流れるので、長期間使用しているうちにギボシ端子の接点が変質して高抵抗状態になってしまったと想定される。
今回のことを教訓として、今後は、電流がある程度流れる部分には極力接点を設けないように十分気を付けようと思う。
取り外した電源コードに、MC4コネクタ付きの電源コードを念入りに直接はんだ付けして防水処理を施しMC4コネクタ間の短絡電流を測定すると、数Aと正常な電流が確認された。
取り外していたμMPPT装置を接続して正常に動作することを確認し、作業完了となった。
それにしてもパネルが生きていてよかった!!!!パネル4枚の発電に戻ったので、ほっと胸を撫でおろすのであった。。。。めでたしめでたし。。。


