- 心で繋がる旅 序章 -
2008年6月16日(月)
久高島にお別れ
朝は、何となく起きているようで、まだ寝ているような、そんなまどろんだ雰囲気の中、KHさんが、ガバッと起き上がった。
それに釣られて、IT美さん、私も起きた。
KHさんが伊敷浜まで行くという。IT美さんも行くという。私も、最後に、ご挨拶をした方がいい気がして、結局三人揃って伊敷浜まで行くことになった。
朝の日差しに照らされた歩き慣れた島の道を、集落を越え、交流館の脇を抜け、伊敷浜まで、すがすがしい空気の中を歩いた。真夏とはいえ、まだこの時間の太陽の日差しは優しさに満ちている。
伊敷浜は、潮が引き始めており、夕方見たちょっと荒々しい姿とは、うって変わって、静かな笑顔で迎えてくれた。
KHさんとIT美さんは、あっという間に靴を脱いで波と戯れ始めた。せっかくだから、写真とビデオを撮っていたら、乗り遅れてしまった。
IT美さんに「創結マスターも靴脱ぎなよ。気持ちいいよ~」と言われて、素足を潮につけると、ひんやりとした朝の海水が心地よかった。

でも、9時の船に乗るのだから、それほどゆっくりもしていられない。
そうそう。パワーストーンブレスも清めてあげなくちゃ。次に、いつ、伊敷浜で清められるか分からないのだから。
腕からはずして、水に沈めて、珊瑚の砂の上に置いてみた。

今日も良い天気。そう言えば、梅雨空をある程度は覚悟してきた沖縄だが、最終日の今日まで、雨は一粒も降っていない。完全に梅雨が明けたな。
でも、実は、来る前から、雨の心配はまったくしていなかった。天気は、大丈夫という確信があったのは確か。
ニライカナイの神々よ、この度は、いろいろとお世話になりました。私たちにできることは、小さな事かもしれないけれど、地球、宇宙を良い状態に戻す、保つために、ほんの少しでもお手伝いできればうれしいです。。。。これからも、どうぞよろしくお願いします。
と・・・挨拶をした。








そうこうしていると、TS子さんから「次は何処に行ったらいいと思う?ミルク神と八光舎の真ん中と言ったら、どのあたり?」とIT美さんの携帯にかかってきた。
聞くと、卓さんご一行は、朝の5時半から、御嶽巡りを始めていたらしいことが判明。TS子さんは、二日連続5時起きで島中を歩いている。す、す、すごい。。。
IT美さんは「イシキ浜がすごく綺麗だからイシキ浜」と言って電話を切った。その直後に、初日にTS子さんがうがんした伊敷浜の入口のところの森が浮かんだため、すぐにTS子さんに電話して伝えた。
私たちが、伊敷浜を後にするときに、浜を見渡すと、そこには見たことのないおじいが竜宮をうがんする場所に立っていて海を眺めていた。このじいちゃんが、卓さんご一行を案内する自転車のおじぃだったわけだ。
民宿西銘のはなおばぁにお別れ
部屋を片付けて、お宿の清算をしに、はなおばぁのところに行く。1泊¥3,000で2泊、各自、¥6,000。それに、ビール代を込みで、¥20,000を渡した。「釣りはいらね~」と。おばぁは「ありがと~ね~」と。
荷物を持って、最後のご挨拶をして、外に出ようと思ったら、はなおばぁは、足が悪くてあまり歩けないのに、わざわざ外まで見送りに出てくれた。なんかなぁ~帰れなくなっちゃうさ~~ とってもせつない。
本当に、いつまでも、元気でいてほしいと願う。
振り返り、振り返りしながら、港に向かった。
島のおばぁ独特の、言葉の語尾につく「ゃ」「ゅ」「ょ」が、頭の中をぐるぐる回った。
けいさんの海ぶどうと黒糖さーたあんだぎ
西銘からけいまでは、歩いて2~3分。
前の晩にお願いしておいた海ぶどうと黒糖さーたあんだぎをお店の前で受取って、けいさんにお別れした。
なぜに、この島の女性は、こうも魅力的なのだろう。年齢とは関係ない独特の艶があるのだ。
船のチケット売場にいた社長さん。これがKKみさんにラブラブの、かの有名なしゃっちょうさん!KKみさんの話をすると、本当にうれしそうにするところは、かわいい。。。。(^^)
ちょっと時間があったので、いろいろお話しをする。イラブーの毒はハブよりも強力なものだけど、おとなしいし、毒牙は口の奥にあるので、素手でつかんでも、まず、かまれることはないという。過去に、一人だけ、かまれて死んだ女性の話が伝わっているという。
お話ししていると、気付けば出航3分前。お~~~、おいてかないでくれ~ 港に続く下り坂を重たい荷物を引きずりながら慌てて走りおりた。
フェリーくだか
行もフェリーだったが、帰りもフェリー。今回は、高速艇ニューくだかには縁がなかった。
フェリーに乗り込むと、まもなく出港した。
安座真港も、徳仁港も、いつの間にか港の真ん中に突き出るように埠頭ができていた。ニューくだかは埠頭が発着場になっている。埠頭ができたものだから、フェリーは、離岸すると、窮屈そうにゆっくりと大きな図体をふるわせながら向きを変えた。
ようやく向きが変ると、徐々に速度を上げながら、港の出口に向かう。右手には、イラブー漁をするイラブーガマが黒くごつごつした岩肌を見せている。
左手の防波堤を超え、外海に出ると、フェリーは速度を上げた。左手に大きく舵を切って一路、安座真港へと向った。フェリーの上部デッキは、海風が通り抜け、気持よい。
久高島が、あっという間に海の彼方に離れていった。でも、あまり寂しい気持はしなかった。今回の久高訪問で、きっと、「何か」つながったからに違いない。きっと、また遠からず訪問することになる確信があった。
安座真港に帰る
引潮のためか、安座真港につく少し手前の左手に、海の中に砂の島ができている。
以前は、満ちれば沈んでしまうような感じだったのに、いつの間にか結構な高さまで砂が積って、かなり大きな島のようになっている。こんなとこにも気候変動の影響が出てきているのかな・・・などとぼんやりと考えていた。
安座真港の防波堤が近づくと、フェリーは速度を落し、港へと入り、左に曲って岸壁に接岸した。
待合所で、ミニさーたあんだぎをIT美さんが買ってくれた。ちょこちょことしたものが欲しいのだけど、荷物になっちゃうことを考えると、なかなか買えない。貧乏性やなぁ。。。。。
さて、次は、手作りシーサー工房アマムに向かわなければならない。そのために、朝早い船で戻ったのだから。
アマムは、丘の上にある。安座真港から、安座真さんさんビーチの前を通る。まだ朝9時過ぎ。しかも、今日は月曜日。ビーチには、人陰はまだない。
ビーチを過ぎると、そこからは急な上り坂をバス通りまで一気に上がらなければならない。これがきつい。
三人で、重い荷物を提げて、厳しい坂を上った。朝が早いと言っても、沖縄の太陽である。容赦なく照りつけられると、体中から汗が一気に噴出してきた。
あごを出しつつ、ようやく坂を登り切ろうと言うとき、天使が馬車でやってきた。
なんと、アマムから、ゆきさんが、車でお迎えに来てくれたのであった。とにかく、心から感謝した瞬間でした。車に乗って、ほっと一息ついたと思ったら、もうアマムに到着していた。


