奈良県の葛城は飛鳥時代に明日香村が栄える以前に権力の中心だった地と言われているが、葛城氏等についての記録はあまり残っておらず、詳細は闇に包まれたままとなっている。葛城にはご神体が山である古社が山裾に点在している。
学生時代に初めて訪問して以来、葛城には何となく惹かれるものがある。
プロローグ
2011/2/25(金)
消された覇王
2月の半ばに、会社でとある強烈な事件があり、気分が最低な状態に落ちているとき、週末に大阪居残りとなった。いつも忙しくしているT.Sさんだが25日(金)にメールを打ったところ、日曜日なら時間を作ることができるというお返事を頂いた。
私から葛城に行くことを提案し了解を得た。また、会ったときに少し前に出会った本について紹介すると約束した。その本とは、
『消された覇王 伝承が語るスサノオとニギハヤヒ 小椋一葉 河出書房新社』

全国の神社伝承に基づき、古事記、日本書紀(記紀)とは異なった古代史を再現するというもの。記紀が隠した真実の歴史が、神社伝承から再現できる部分もあると思っている。そんな思い入れがある中で読んだので、よけい、そう感じたのかもしれない。


