歴史探索(8) 艮(うしとら)神社

福山駅の北口からほど近いところに艮(うしとら)神社というちょっと気になるところがある。

艮とは、子・丑・寅・卯・・・・・の丑寅の意味である。

十二支は、時刻や方角を表わす際にも使われる、便利な物。

ちなみに、子の刻とは、午前0時のこと。怪談などでは「草木も眠る丑三つ時・・・」という表現がよく使われますが、丑の刻とは午前2時のこと。丑三つ時とは、午前2時から2時半ぐらいの、まさに深夜を表わす言葉です。

十二支を方角に使う場合は、子が北、卯が東、午が南、酉が西に割り当てられます。むか~しむかし、理科の授業で本初子午線(ほんしょしごせん)なんて習いませんでしたか。少なくとも、私と同年代の方々は習ったはず。

子午線とは、地球の北極と南極を結んだ線、つまりは経線ですね。本初子午線とは、グリニッジ天文台を通る子午線のことで、世界標準時の基準になるところです。日本では、東経135度が日本の標準時と決められており、明石のあたりになります。

よって、明石よりも東の東京などでは、正午には、太陽は既に西に傾きかけており、逆に西の福岡などでは、まだ東から上ってくる途中なわけです。

おっと~、話がずいぶんそれてしまいました。

方角で、丑寅とは、丑と寅の方角の真ん中ですので、北東と言うことになります。

陰陽道では、北東は鬼門の方角と言われ、魑魅魍魎(ちみもうりょう)のよからぬものどもがやってくる方角です。そこで、鬼門の方角には、いろいろな仕掛けを施し、よからぬものどもの侵入を妨げるようになっているのです。

京都御所の猿が辻が有名でしょうか。

艮神社というのも、きっと鬼門の方角に配置されて、邪鬼の侵入を防ぐ役割を担わされたものと思われます。

いちばん有名な艮神社は、福山城の北東に位置する、この気になっていたところらしい。Googleマップで「艮神社」と入れると、真っ先にここがヒットする。
 艮神社:広島県福山市北吉津町1丁目5番24号

ところで、普通、何とか神社という物は、いろんなところに散らばっている。例えば、稲荷神社はあらゆるところにあるし、八幡様や天満宮、神明宮などなど。

そこで、艮神社を調べてみると、福山、尾道など、広島県東部に点在しているだけで、他の地域には無いことが分かる。これは、なかなか不思議な現象。生い立ちを調べてみたくなるというもの。

ですが、今回は、そこまでツッコんだ調査はしておりません。悪しからず。

興味のある方は、ぜひ、調査し、レポートして頂きたいものです。

ところで、今回訪れたのは、有名な福山駅の北にある艮神社ではない。

福山市から、JR福塩線で府中に至るちょっと手前、上戸手の素戔嗚神社を探していて、迷い込んでしまったところにたまたまあったのが、この艮神社。

このリンクから、Googleマップで表示可能かな。

ここからちょっと西に行ったところに本来の目的地の素戔嗚(すさのお)神社がある。

神社の前には、住宅街のちょっとした公園があって、その奥の石段の上に、小さな祠があるだけのところだけど、公園の入口にある鳥居の奥の石柱の「神国」という文字がちょっと引っかかって、ふらふらと立ち入ってしまった。

何となく、不思議な空気がそこには漂っていました。でも、あまり長居するのははばかられるような、そんな空気でした。みなさんも、写真から、感じてみてください。

この周辺を見ると、小高い丘の裾野に、あちこちに艮神社があることに気付く。実は、先に紹介した天別豊姫神社のすぐ南西にも艮神社があるんです。いったいなんなんでしょう。

さらに、同じ地域に、艮神社と同じぐらいあちこちに、荒神社というのもある。おらほら、不思議でしょう。私と一緒に、この深みに足を踏み入れたくなる方はいませんか~~歴史探索(8) 艮神社

<前へ>                   <次へ>

タイトルとURLをコピーしました