赤い龍を放つ
2011年2月27日(日)

高天彦神社
今回の主目的地1箇所目。
前回に訪問したときに、拝殿左手の祠あたりに重たい空気を感じたことは、T.Sさんには事前には伝えずに、T.Sさんのしぐさを追っていくと。。。。
拝殿には向かわずに、いきなり左手に歩き始めた。しばらく、左手を奥に行ったり手前に戻ったりした後で、こちらを振り向いて「この辺に、何かある?」と尋ねてきた。
私は「やっぱり??」と答えながら、前回に訪れたときに、左手に何か重たい空気を感じたことを伝えた。
T.Sさんは「何かこのあたりにある・・・」と言いながら、拝殿前の石段を上がり、左手の祠の前に立った。そして、祠の前で少し拝んでから「鍵のようなものがかけられているみたい。どうしたらいいと思う?」と振り向いて尋ねた。
私は少し考えてから、「やっぱり開けた方が良いのかな…」と曖昧に答えた。
T.Sさんは、少し考えるふうをしてから、再び合掌して拝みはじめたので、私も一歩下がった位置で拝んだ。
しばらく拝んでいると、T.Sさんが急に振り向き「今、真っ赤な龍が飛び出してきて、向こうに飛び去って行ったの見た?」と言った。
が、私には、それは見えなかった。ただ、今まで感じていた、重たい空気がふっと軽くなったのはわかった。
いったい何だったのだろう、鍵を開けて良かったのだろうか…などと、話しながら、高天彦神社を後にした。





御歳神社
もうひとつの主目的地2箇所目。
この神社の訪問は初めてで、少々わかりづらいところにあるらしいことは地図から想定できたし、有名な神社でないため、道案内もなさそうだったので、迷うこと覚悟で向かったのだが、あっけないぐらいに簡単に着いてしまった。
参道右手の駐車場に車を停めて、石段に近づくと、頭を締められるようなかなり強い感覚を覚えた。
これは、三輪山に登ったときにT.Sさんから教えてもらった『強い』という感覚。神域など、強い場所に踏み入れたときに感じる圧迫感。今回で一番強く感じた。
それでも構わずに石段を登ると広場では、初老の男性が地面の雑草を抜いていた。何か、ちょっと気になる方だったが、こちらのことを気にも止めないようなので、そのまま拝殿の前に二人で進んだ。
T.Sさんは「ここも、堅く鍵がかかっている。」と言う。
「開ける??」と振り返るので、今回は、そのために呼ばれたのだろうと覚悟を決めて頷いた。
二人で、合掌してお祈りを捧げてしばらくすると、T.Sさんは「女性が出てきた。裾の長い着物を着て、右手に玉のようなものを持っている。でも、明るくて、とてもうれしそうな顔をしている。」と。
いつの間にか、頭を締め付けられるような感覚が消えていた。
T.Sさんは、草取りをしていた老人に声をかけていた。世間話のようでいて、どこか、この神社の深いところに関わる話という感覚を覚えた。老人はこの神社の宮司さんと思われ、私たちが何をしに来たかをお見通しなのではないかと思った。
駐車場には、きれいな白木の建物が保存会か何かにより建てられていた。御歳神社のお祭りについて写真入で説明されている。暖かくて気持ちが良いところだったので、そこで、T.Sさんが準備してきたおにぎりを頂いた。




忘れ物をする
ゆっくりとお昼を食べて、とりあえず、今回来ようと思ったところは回ったので、次はどうしようかと話しながら駐車場を後にした。以前、蛇穴(さらぎ)というところの近くにある孝昭天皇の古墳が気になったことがあったので、そこによってT.Sさんに何か感じないか聞いてみようと思って向かった。
と、車を出してから10分ほどして、貴重品からカメラまですべてを入れたバッグがないことに気付いた。これを無くすと、財布の中のカードから、身分証まですべてを失ってしまうので、さすがに慌てた。おにぎりを食べた駐車場の建物に置き忘れたものと思われたので、急いで引き返した。人気のない神社だったので、大丈夫ではないかとの読みはあったのだが、手にするまでは心配だった。
ようやく駐車場に着くと、別の車が停まっている。車から降りていくと、まさに、私のバッグの中を開けて、持ち主を確認しているところだった。まさに、警察に届けようとしているところだったとのことで、間一髪で手元に戻ったことになる。バッグの持ち主であることを告げ、丁寧に礼を述べてバッグを返して頂いた。
孝昭天皇山上陵
前に来たときには、やたら狭い路地に紛れ込んで、やたらに苦労したことを思い出したが、今回はすんなりと古墳前までたどり着けた。
前方後円墳の前方部の拝所に向かう整備された道を私が先になって歩いていた。すると、後ろで「ゴン!」という鈍い音がして、慌てて振り返ると、T.Sさんが漫画のように両手を前に伸ばして倒れていた。慌てて駆け寄ると、木に咲いている花が梅なのか桜なのか見とれているうちに、足元の段に躓いて倒れたとのこと。でも、派手に転んだ割には、どこも怪我はないようなので一安心した。
拝所は、すがすがしくて暖かく、特におかしな感覚もなかったので、奥に続く小道に向かった。以前は、この先の祠の向こうが、何か、呼んでいるようなそんな愉しげな感覚が伝わってきたのだけど。
今回は、特に、そんな感覚はなく、静かにひっそりとしているだけだった。








