最近見っけた、ちょっと面白いサイト
現在売られている本で、古事記+日本語訳は概ね1冊だけど、日本書紀となると、岩波文庫のものは、何と5冊。しかも、1冊が500~600ページもあるぶ厚さ。
ついつい日本書紀には恐れをなして、古事記に走ってしまう。
しかし、古事記という読み物。かなり手強い。矛盾がいっぱい、そのくせ、祝詞のような擬態語のような言回しがそこかしこにある。
何だか、よくわからんぞい・・・・
で、ついに、買っちまった。岩波文庫日本書紀全5巻。アマゾンで中古をゲットしたので、定価よりは4割引ぐらいで手に入った。それでも数千円。

さすがに、投資した分の元は取らなければならぬと言うけちな性分なので、きっと読破するでしょう。
それにしても、古事記の矛盾点は、どう解釈すればいいのか。
それに、かなり明快な回答を示してくれたのが、先に紹介したサイト。
サイトの内容は、古事記も日本書紀も、それぞれの叙述を正確に読み込むことにより分析されている。
そして、たどり着いた結論は、古事記はええかげんなものである。それに対して、日本書紀は、見事なまでに緻密に作られている。
その検証は、何と、印刷物にするとA4で400ページにもなる分量で詳細に行われている。その中には、私が古事記に対して疑問に思っていた事項が数多く解説されている。
サイトの作者「天語人」は、現役の弁護士さんという。文書を緻密に読み、正しく解釈すると言うことに長けていることは当然と言えよう。
それにしても、趣味で、ここまでの検証は、なかなかすごいものである。表現には、やたら古事記ライターをこけ下ろしていたり、古事記、日本書紀の研究者をバカにしていたりと、ちょっと過激なところがある。ただ、それ以上に、内容的にしっかりとしている。
もし、興味のある方は、ぜひ一読をお勧めします。ただし、古事記、日本書紀をある程度、読んだことがないと、ちんぷんかんぷんかな。
今後は、このシリーズの中で、古事記や日本書紀の内容についても、言及していこうと思います。紹介する場所が、日本書紀や古事記に出てくる状況なども含めてね。